ちょっと、魚類図鑑風に紹介してみよう。

アンコウ目アンコウ科アンコウ属

【あんこう】鮟鱇【標準和名】キアンコウ
北海道以南東シナ海にまで棲息する。

一般に鮟鱇(あんこう)と呼ばれるものはアンコウではなくキアンコウのことである。アンコウの尾は短く、口の中に白い斑点模様があるが、キアンコウの尾は長く、舌の先は黒っぽい。市場で普通に流通するほとんどはキアンコウである。

晩秋から次第に入荷するようになり、年を越してからピークを迎え、春の産卵期に入る前には姿を消していく。

近年、需要過多で国産物は以前高いまま。その影響で中国、朝鮮などからの輸入物が多くなっている。スーパーなどで売られている安いアンコウはコレである。

「あん肝」も同じで、国産の「肝」はキロ当たり7〜8000円ほどで取引されているが、アメリカ、韓国、中国からの輸入物なら半値以下と安い。しかし、選ぶ時、鮮度には十分注意する必要がある。年末になると、外国産でさえ高くなるので、12月だけは値段のみで判断するのはやめておいた方がよいだろう。

うちでは、国産の鮟鱇にこだわっているが
おもしろいことに、捕れる地域によって
肝の大きさが違うのだ。
太平洋側は「肝」が小さいことが多く
日本海側は大きいことが多いのだ。
(これは今までさばいて来た統計によるものだが)

「アンコウ」と言えば
まず、思い浮かべるのが「アンキモ」。
普通、塩をして、酒蒸しにすることが多い。
そして、ネギと紅葉おろしを乗せて
ポン酢で食べるのが一般的なのだが
生のまま、薄切りにして
粉をまぶして、フライパンでソテーし
タレをまぶして、照焼き風にすると
外はカリと、中はトロ〜っと
おフランスでチョ〜有名なフォアグラに
勝るとも劣らぬウマさなのだ。

しかも、あん肝は健康的な肝臓で安心なのだ。
あちらは、人工的に肥大させた肝である。

栄養面を見ると、高カロリーではあるのだが
脂自体は青魚のDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸と同じでコレステロール値を下げたり、血栓を予防する効果が期待できるのだ。

次に思い出すのは「鍋」
うちのは、醤油やポン酢で食べて頂くのではなく味噌仕立てにしている。

さらに、その鍋汁の中に「あん肝」を裏ごして溶いてあるのだから、美味くて当然なのだ。
アンキモが入ってコッテリしている様なイメージだが、味的には、味噌汁とうどん汁の中間的な味と思って頂ければ良いだろう。

そして、いつもあるとは限らない
超限定」の料理が存在する。
活きた「あんこう」が入荷した時しか出来ないメニュー!それは「薄作り」と「握り寿司」である。
薄作りはあん肝入りのポン酢で
握りは遊びで作ってみたのだが、感動するほど旨かった。(この時の感想はブログにあるが)
生食であるから、当然鮮度が良くなければできるメニューではないことはお分かりいただけるとは思うが、予約すれば食べられるという簡単なメニューではないということだ。これを食べるには、活きた「あんこう」が入荷するまで待たなくてはいけない。運が良ければスグに食べられるし、そうでない方はまったく食べられなかったりするのだ。食べてみたいかたはぜひチャレンジしてみてほしい。

アンコウは良質な蛋白とコラーゲンが豊富で、お肌に良く、しわやたるみの予防にも最適と言うから女性の方にはぜひ食べて頂きたい魚なのだ。もちろん、男性の方も!(ついでで申し訳ないが)

★「あんこう」のさばき方(動画)

あんこうのさばき方1
あんこうのさばき方2
あんこうのさばき方3



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